まだ終わることのできない夏がある

しまった。この夏、まだ(500)日のサマーを観ていない。これを観ずしてアバウト・タイムを観て秋冬を迎え入れようなど、以ての外である。

 

季節を感じる映画がある。「耳をすませば」「コクリコ坂から」などは初夏の爽やかさ。「グランド・ブダペスト・ホテル」「ルビー・スパークス」などのちょっとイヤな奇妙さは寒くなりだした秋。「はじまりの歌」「シング・ストリート」は耳がおかしくなりそうなくらい冷え込んだ冬。そんな気がする。

 

趣味を聞かれると、私は決まって映画鑑賞と読書、と言う。とはいえどちらも中途半端、むしろ人並み以下である気がして、趣味とは難しいものだと思う。趣味だから、本気で。という名コピーはこういうところでも骨にまで響いてきて、やはり自分はどこであっても半端であると思わされる。

 

会員に入っている映画館、毎週金曜日は安いのだけれど、いつもバイトを入れてしまう。年中金欠である学生にとって、思いつきで映画館に行くというのはなかなかにハードルが高いと思うのだ。卒業までに何とか、映画館に通うクセをつけたいと思う。

 

最近なぜか、少し不安な、心にもやがかかったような気持ちがあった。それは例えば、就職に対する不安、新しく住む場所への不安、新しいバイトへの不安、バイト先で新人への教育が少し間違いがあったこと、いろんなことがモヤモヤモヤモヤしている。

 

夏が去って行ってしまう。もしかしたら私が今夏だと信じ込んでいるものは、もう秋なのかもしれない。それでも、獅子座にとって夏を奪われるということはとてもとても悲しいことなのだ。いつもより服が上手く決まって、ご機嫌でマンションを出ようとしたら雨が降り出してきたときのようなやるせなさ。

 

季節の変わり目、季節が変わってからでも、きっと迎え入れてくれる場所がある。そういえば今朝は、半年ぶりほどにあたたかい紅茶を飲んだ。いつからか砂糖を入れなくなったそれは、いつも変わらぬ懐を見せてくれる。

 

気分が乗らないときは、紅茶でも飲みながら映画を観よう。何が良いかな…冷えるようになってきたし、アバウト・タイムがいいな。

 

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思うこと:ブログを何とか続けられているのだからそろそろ卒論を書くべき

思うこと:でもね、食べたら、眠い