憧れの人なんていない

なんてウソだ。タイトル詐欺も甚だしい。

 

先日、講座の懇親会で講師に尋ねた。「憧れのコピーライターとか、業界の人っていますか?」講師は答えた。「憧れた瞬間、その人を抜けなくなっちゃうから。だから、いないよ。」

 

たぶんこの講師、このセリフをすらすらと言えるようになってまだ半年くらいしか経っていないように思う。ふつー、憧れといえば糸井重里だろーっ!

 

その講師は、学生時代ギャンブルでお金を作っていたようなはちゃめちゃな人だけど、本人からすると息を吐くように麻雀をしていた、それだけなんだろう。規則正しく生活している人のほうがはちゃめちゃに見えるんだろうな。

 

人間、というものは生物として存在するテーマがあると思う。シーラカンスの<生きた化石>みたいなテーマ。一つ挙げるとしたらそれは、<ないものねだり>だと思う。人は皆、無いものを羨ましく、あるものの価値に気付きにくい。

 

私は糸井重里さんがかつてジブリのコピーを書いたり、今はいろんなクリエイターに積極的に声をかけて掘り起こしているさまがとても羨ましく思う。あー、それ、私がやりたかった。って思う。

 

私にあって糸井さんにないものって何だろう。ツタヤの社員割引かな?ばかばかしいけど、これはなかなか羨んで貰えるのではないかとすこし思う。

 

因みに、KANA-BOONというアーティストの「ないものねだり」という曲、なかなかに好きです。

 

今読んでいる本:誕生日の子どもたち/トルーマン・カポーティ(村上春樹訳)

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