この世は絶望に満ちている
去年の今頃、机に向かい合っていると突然泣いてしまうことがあった。家族の温かい言葉が胸に刺さり、何も返事できずに携帯を置くことがあった。
あれから1年、その間に無事就職が決まり、毎日のように遊び、沖縄に魅了され、幼馴染との再会、2回目の海外旅行、恋人との別れ、同期と仲良くなれた研修、さまざまなことがあった。
明日からいよいよ、社会人になる。学割は効かないし、未確定のスケジュール、大人の勝手な都合に振り回されながら生活するようになる。
就職が嫌なわけじゃない。アルバイトとして会社には通っていたから上司は顔が知れているし、優しいパートさんもいる。同期だってとても仲が良くて、春はこういう出会いをもたらしてくれるから良いなと思う。
それでもやっぱり私はお腹が痛むし、ストッキングが伝線しないか不安だし、スーツはいまいち似合っていないからずっとパジャマを着ていたいと思う。
1年前に絶望しながら掴み取った希望に、私は今絶望している。絶望の連鎖はやがて人を麻痺させ、こんなもんかと思わせる。
学生じゃなくなることがこんなに怖いとは思わなかった。だから私は、強い強い社会人になりたい。
なんとかなる。大丈夫。だってこれまで、死なずに元気に生きてきたんだもの。
この1ヶ月で、私の浮き沈みがどうなるか。できるだけ書き留められたらいいなと思っています。
聴いた曲:おいしい季節/椎名林檎
思うこと:明日からは「通勤」なんですよ