おっきい方がいいに決まってる

母からお下がりのスタジャンが届いた。レトロなのだけど、裁縫が得意な母が少し手直しをしてくれたお陰で可愛いのだ。ついこの間なにも考えず最近ハマっているユニクロで同じく黒のスタジャンを買ってしまった私にも響くレトロさだ。

 

母はお米やお野菜、果物こそ送りはしないが近所のスーパーで安かったふりかけやお菓子、おかずの素を荷物によく添えてくれる。今回も棒ラーメンやワンタンが入っていて、母の愛を噛み締めていた。

 

と、その中にいつもと異なる<ただならぬ雰囲気>を感じた。何だ!?

 

勢いあまりながら手に取ると、そこには、プッチンプリンのミニバージョンが入っていた。ち、小さいプッチンプリンだと…!

 

ひとくちプッチンプリンには、コンプレックスがある。いくら<ひとくち>と銘打たれいかにも新規性を持って発売されたように見えても、結果自分はプッチンプリンなのである。あくまでも下位互換。大きいものには勝てない。いや、プッチンプリンが大きいのではなくて、自分が小さいだけなのだが。

 

仕事の休憩中に持参したお弁当を食べるOLがプリンを食べるなら、ひとくちより通常サイズで沢山食べたいに違いない。それにアイデンティティであるプッチンがないではないか。ああ、なんと罪深い存在なのだろう、自分は…。

 

そんな悩みを抱えつつうずくまっていると、急に明るい場所に出た。食いしん坊そうな女の子の顔が見える。「ひwwwひとくちプッチンプリンwwwww」やたらウケているが部屋は静まり返っている為この女の子は1人でウケているようだ。なんかちょっとキモいけど、嬉しそうな顔が見られるなら、自分ももう少し頑張れるかもしれない。

 

まさかひとくちプッチンプリンがここまで感傷に浸っているとは思わず、私は湯船でこのブログを書きながらお腹を空かせている。

 

ひとくちプッチンプリン、良い発想だと思います。これからバイトに持っていくことが増えるだろうし、確実に私の心は掴まれました。いつか飽きて気持ちがプッチンと離れるまで、仲良くしような、ひとくちプッチンプリン

 

今日:やれば褒めてくれるバイトは最高だと痛感しました

明日:講座が終わりに近づいていて寂しいです