キスしてほしい

生きていると様々なことがあるもので、例えば今朝の私は、服が無さすぎてファッションを決めるのに時間がかかり、3本もバスを逃してしまった。この後の予定がうまくいくかは分からないけれど、どうしようもない。

 

去年から、定期的に断捨離を行なっている。主に洋服を捨てていて、着るときに「ここほつれてるから見えてほしくないな」とか、「これ太って見えるんだよな、なんで買っちゃったんだろう」とかもやっとしてしまうものを全て捨てた。

 

それから、私は脚がめちゃくちゃ冷えるのでスキニーデニムの下にもタイツを履くような女なのだが、今年寒くなってからふと、毛玉のついたタイツが許せなくなった。

 

今までは、毛玉取り機で取れるならば見逃していたのだが、それをしているうちに穴を開けてしまうこともあって、タイツに関して短気になってしまった私は潔く捨てまくったのだった。その結果、あまり使わないピンクとオレンジと緑のタイツしか残らなかった。これはマジでピンチ。

 

服で悩むというのは、何だか恋する乙女を連想させるのはここ最近のことだろうか?それはもちろん、「試着室で思い出したら、本当の恋だと思う。」というコピーが効いている証拠なのだと思うが、このコピーにはいささか悩まされることがある。

 

なぜかというと、試着室で思い出す人全て、意識してしまっているような気分になるから。それは例えば、以前着ていた服を「そういうの似合うね」と言ってくれた友人、いつもオシャレな格好で、悔しくなるほどハイセンスだから、あの人に追いつきたいと思うような友人、挙げてしまえばキリがない。

 

好きな人以外にも褒められるような服を着たいと思うけれど、好きな人にだけ好かれればいいだなんて女は面倒なことを言う。実際は全人類から愛されたい(©︎世紀末)くせに。

 

今日の私は、沢山の予定を抱えて、終わらぬタスクを抱えて、ピンクのタイツを履いて、街に出ている。ブルーハーツを聴きながら。

 

ひとこと:毎年思うのだけど、この時期に着るものって何が正解なんですかね