将来を悲観している

ずっと大学生のままでいたい。

 

もっと分かりやすく言うと、学生という身分を盾に様々な恩恵を受け、保護者の扶養に入り生活が保障され、毎日が夏休みのようなワンダフルライフをずっと送っていたい。

 

先日、社会人が過半数の飲み会で営業マンにドン引きした。

 

気の利きかたがえげつない。目上の人が少しジャケットを脱げばハンガーを差し出す、皆のドリンク量に目を光らせすかさず注文する、偉い男性に対して若い女性が何か質問をするように促す。

 

そりゃあ、大学生でもこれくらいはしたりする。だが、キレが違った。それはもう、最早その人に対して周りが気を使うレベルだった。そこまでいったら気が利くとは?という話になりそうなのだが…。

 

営業マンともなると、飲み会の席でどれだけ活躍するかが仕事に繋がると言っても過言ではない。だから必死になるのも分かるが、しんどい…と思った。

 

きゅうくつな思いから抜け出すためにお酒を飲んだりもするというのに、ずっと気を使っていてはちっとも酔えない。

 

おかげで、偉い人が帰ってから冬に入りかけの風が吹くベンチで、美味しいビールを沢山のんで見事にそのあと気持ち悪くなった。やっぱりなにかがバグっていたのだろう。

 

謎の多い、発言は過激だけれど髪の一本一本が細くて、ゆるくかかったウェーブがとても似合っている女性の先輩がいる。その先輩が、作ってくれたナポリタンがとても美味しかった。

 

先輩の部屋には、沢山の思い出らしき欠片と、数本のギター、よく着られた革のジャケット、丁寧に使われているレコードプレイヤーがあった。

 

そうだ、世の中にはいろんな大人がいるものだ。今から自分の将来を他人に重ねて悲観してもどうしようもないな。

 

そう思いつつ、憧れの人には自分を重ねて「いつか超えてやる」なんて都合よく思う私であった。

 

今日:いつものごとく2日酔いでバイト

今から:卒論しなきゃなあ