4℃の呪縛

今日は友人とカフェに行った。ふわふわのシフォンケーキを、これでもかと生クリームやアイスクリームに浸して食べた。

 

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就職先の意識が高いだとか、こういう職種はこういう人が多いだとか、とりとめのない笑い話をずっとしていた。どうか、彼女の勤務地が福岡であることを祈っている。社会人になってもあそびたい。

 

そのあとは街へ出て、映画を観たり服をひたすら眺めては迷い、結局なにも買わなかった。お目当ての本も品切ればかりでなかなか見つからず。ミーハーはこういう時につらいものである。

 

帰り道、モノレールより自宅近くへ連れて行ってくれるバスで帰ることにした。座っていると、すっかり暗くなった街に光る4℃が見えた。

 

前にここで膝をすりむいたことがある。その日私は誕生日の前日で、友人に美味しい美味しいお寿司をご馳走してもらったあとだった。

 

ひどく酔っていた。楽しい気分になり、もっと遊んで帰ろう!と駄々をこねているところを「帰るよ!!!」と制止された。ずっこけて、白いパンツの膝元に真っ黒な汚れがついた。

 

そういえばその友人が前の恋人にもらったプレゼントは4℃のものだった。そしてそれをメルカリで売り飛ばしたのは私だった。間違っても、無断ではない。ちゃんと了承を得て、代理で出品したのだ。

 

実際の店舗に入ったことはないが、なんだか沢山の思い出が詰まっている。あの辺りにいれば不思議と誰かに会いそうな気がするし、一生待っても会えないような気もする。

 

通るだけでいろんな記憶がフラッシュバックすることってありますよね。そしてそれは大抵、苦い記憶だったりします。

 

今日観た映画:ダンケルク

今日買おうとした本:デザインのひきだし32