奪い合い、秋
またもや酔っ払ってレモンティーを買って帰ってしまった。昨晩のことである。家では飲みかけ、紙パックのレモンティーがストローを差し出し待ち構えているというのに、私はペットボトルのレモンティーを連れて帰ってしまった。
二股のバレた瞬間である。
いい気分になった私は家に帰り、冷えがいまいちだったペットボトルを冷蔵庫に放り込んだ。私の帰宅を待っていた紙パックは、突然の出来事に声も出ぬまま、ドアがまた閉められた。
ペットボトルはペットボトルで、どこに連れて行かれるかわからない不安のまま私の家に来て、紙パックが待ち構える冷蔵庫へと放り込まれてしまった。となりには解凍むきえびがいるし、奥にはキムチがいるし、なんなんだこの場所は。
紙パックは言うならば子役から頑張ってきて、成長してもなお支持され続けている女優。ペットボトルは、竹下通りで妹がスカウトされたのについて行くと「お姉ちゃんもやってみない?」と事務所に言われいつのまにか妹よりブレイクしている新進気鋭のモデル。
お互いがお互いの無いものを持っていて、それでも消費者からすると同一軸に並べられ比較される対象なのだ。どちらが良いなど甲乙つけられないのだが、残念なことに日々比較の目にさらされている。
みんなちがってみんないい、って、難しいことを簡単に言っている代表例かもしれないなあ。
やっぱり:バイトは無ければ暇だし、あれば忙しい
今:やるべきことの前にツイッターばかり見ている