ペットボトルのお茶がすきだ

アルバイトの際、学校に行く際、大抵準備するのが「お茶」だ。かつて高校生の時の私は、魔法瓶にあたたかい紅茶を淹れていたが、今では保温性の無い100円ショップで購入したボトルに家で作ったほうじ茶を入れている。

 

ここで一つ考えたいことがある。水筒のお茶はあまり美味しくない気がする。なぜだろう。どれだけしっかり洗っても、どれだけ淹れたてで美味しいはずであるお茶を入れたとしても、水筒が介入することにより、あまり美味しくなくなってしまう。

 

出先で購入したペットボトルのお茶は美味しい。安定している。そのペットボトルを洗い、またお茶を入れて持って行く。少し美味しい気がするけど何かが違う。買いたてホヤホヤのお茶が美味しいと思う理由は何なのだろうか。

 

きっとこれは簡単なことで、私の中の変な思い込みが自宅のお茶を侮辱しているだけなのだと思う。とても好きで名店と名高いラーメン屋さんで、美味しい美味しいとラーメンをすすったあと、なかなか来られないからと持ち帰り用のラーメンを買ってもお店ほどの感動は得られない。映画館で全米が泣くような映画も、レンタルして観るのでは全クラスが泣く程度に留まるだろう。

 

自宅からお茶を持って行くこと、手間はかかるが数百円浮くというその作業にいつからか恥じらいを覚えていたのかもしれない。自分でお金も稼げるいい大人なのだから、お茶くらい出先でパパッと買えよ。何ならコーヒー、更に言うならスタバを買えよと自意識がプライドの上にのし上がってきている。

 

今日も私はお茶があまり美味しくないような気がするなと思いながら、自宅から持ってきた炊き込みご飯を食べて、数百円を稼いでいる。時給数百円のアルバイト先にて。

 

誤解してほしくないこと:私は人が水筒を持ち歩いているとすごく好感度が上がる

今思っていること:お茶と炊き込みご飯でとても眠い