高層マンションを保存する

帰省から戻り、久々に自室のベッドで寝た。例の、ギシギシ言うベッドである。

 

帰省から戻るといつも、なんだかすこし寂しくて夜更かししてしまう。見つからない答えを探すようにスマホを睨み、気が付いたら寝ている。

 

昨日はずっと物件情報を見ていた。駅の近く、独立洗面台、コンロは2口以上…様々な条件が加えられ、みごと生き抜いた物件情報を眺める。自分の街には、意外と高層マンションが多いことを知る。

 

気がつけば朝。セットしたアラームより1時間遅く起きた。いつものようにツイッターを見て、何かを呟こうかと投稿画面を開くと、高層マンションがいた。

 

紛れもなく、私のカメラロールに高層マンションが建っていたのである。

 

高層マンションは良い。見晴らしのいい景色は大好きだ。地震の際とても揺れるのかもしれないけれど、排気ガスも忌まわしき虫も寄り付かない天空はとても快適だろう。

 

もしかして、花火とか、見えたりするのだろうか。「お〜、今年も花火がきれい。仕事から帰ったらちょうどやってた。」とか匂わせツイートをするようになるのだろうか。超、楽しいじゃないか。

 

高層マンション、ああ、高層マンション。夢が膨らむ。私の高層マンションがどんどん育ってゆく。

 

こうして私は、いつまで経っても画質の悪い高層マンションをカメラロールから消さないでいるのだ。

 

今日したこと:パスポートの申請

どんな状況:昼ごはん食べ逃した