実家の布団は少し寝にくい

いちばん眠れる場所ってどこだろう。ふと、帰省していて横になった時に考えてみた。

 

一人暮らしの自分のベッド。うーん、あれはだめだ。ベッド上での滞在時間が長すぎて、器具がたわみ硬い部分が腰にあたるようになった。おそらく、来年の引越しと共にお別れだろう。

 

ベッド「ひどいよ…こんな、使うだけ使って、ポイ捨てかよ笑 おれ…毎日お前のことだけ考えて待ってたのに…そっか…そうだよな。ごめん、さすがに気づいてた。ソファだろ?時々、あいつのところでスヤスヤ寝てるの、知ってた。でもいつかおまえは帰ってきてくれると思っておれ、黙ってたんだ。ずるいよな。試したんだ、おれ…。これからはさ、きしまない奴のところで、幸せに…なってくれよなっ(ギシッ)」

 

なわけないのだが。ソファは寝る場所として向いていない。164センチの身体を収納するには少し役不足なのだ。

 

ソファ「僕じゃ…不安なんでしょ?顔に書いてある。キミは、正直だからね。僕はそんなに体も大きくないから、支えきれるか分からないや。骨ばった肘掛けに頭を寄せても、リラックスできない、よね。大丈夫。キミが時々、ひどく疲れた時やずいぶんお酒を飲んだ時に頼ってくれるのが、嬉しかった。……ひとつだけ最後にお願いがある。ハグ…してもいい?(ボスッ)」

 

ボスッじゃあない。でも確かに肘掛けは痛いし足が伸ばせないのはよろしくない。

 

マットレス「もう疲れたのよ………いいかげん22でしょ!?ヨダレたらしたとき以外にもカバー自分で洗濯しなさいよ!マットレス、もう、この仕事始めて長いけど、あんたみたいに抱き枕突き落としたり寝言が激しい子は初めてよ!?あと、夢が面白かったからって現実でも笑っちゃって自分の笑い声にびっくりして起きるのはやめなさい!?そんな子いないから!!!ドン引きされるわよ!!!もう、マットレス、出て行きます!」

 

実家の布団「早く寝ろよ」

 

わたし「ンゴゴゴゴゴ」

 

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実家のごはん:文句なしにおいしい